流行りの団地を購入・借りる前に考慮すべき6項目

団地

最近流行りの団地を購入・借りる前に考慮すべきこととは?

少し前から団地を購入してリノベーションしたりだとか、子育ての為に賃貸として住んだりする需要が増えていると聞きます。

そこで、今回は団地に住んだ経験のある私が、実際に団地を購入または借りる前に、知っておくべきこと、そしてそれらを考慮した上で、購入・借りてもらえるように、この記事を書いてみました。

1. 団地の築年数をチェックすべし

まずは、団地だけに限ったことではないですが、団地は比較的築年数が経っているものが多いと思います。
そして、そういった建物は耐震工事がされていない可能性があります

具体的には、1981年に建築基準法の改正というのが行われました。ですので、1981年以前の建物は旧耐震基準で建設されており、現在の耐震基準を満たしていないということです。

その後に耐震工事をしていれば良いですが、地震大国である日本で、現在の基準に達していないということは、とても考慮しなくてはいけないことではないかなと思います。

2. 配管をチェックすべし

2番目に、配管についてです。配管は、築年数がかなり経った建物であっても、工事(配管工事)を行っていないことが多いです。

具体的には、昭和50年代(1970年頃)前半までに建てられた団地であれば、間違いなく鉄管というのが使われており、かなり腐食していることが考えられます。そして、この腐食した鉄管のせいで、多くの建物で水漏れなどが起こっていることが現実としてあります。また、鉄管でなく、それ以降に使われている配管においても、当時のものだと20〜30年が置き換えの目安と言われているそうです。

ですので、配管が置き換えられているか、また配管は共用部分としての責任なのか、上に住んでいる人の責任なのかを間違いなく確認した方がいいと思います。下の階に水漏れなどをしてしまうと本当に大変なので、とても大事なことだと思います。

3. 建て替え予定をチェックすべし

3番目は、建て替え予定についてです。大抵、50年近く経った建物であれば、建て替えの検討がされていることが多いと思います。

そういった建物に住み替えてリフォームをして住むのか、また、住み替えても直ぐに建て替えが必要ということで、退去しなくてはいけないということなったら、元も子もありません。

またそういった建物は、当然修繕積立費などが高くなってきますので、積立費なども注意しましょう。

4. エレベーターが無いことを念頭に置くべし

現在のエレベーターの設置基準ですと、7階くらい以上であればエレベーターを付ける義務があるようですが、古い建物ですと、このくらいの高さの建物でもエレベーターが無いことも。
私が住んでいた団地は5階建てでしたが、エレベーターはありませんでした。特に団地は、階段を挟んだ向かい合わせの作りが多い為、エレベーターを付けることは難しいと感じます。

若いうちは5階くらいと思うかもしれませんが、ある程度歳を取ってきたら、5階まで上がることは楽ではありません。体力の無くなったご老人などは、ゴミ捨てに行くのも大変で、ゴミ屋敷化してしまうことも多いようです。

また、引越し代も馬鹿になりません。エレベーターの有り無し、階数の多さで、引越し代もかなり上下します。住心地が良くなかったと言って、また引越す際には、引越し代が重く伸し掛かることは間違いありません。

5. 自体会、協議会などに参加しなくてはいけないことを念頭に置くべし

団地は一つの大きな共同体です。自体会や、協議会などというものが設けられており、何年かに一回、多ければ2年に一回くらい、何かしらの役割が回ってきます。

そして、役割の中でも、会長職などの役割が回ってくることもあるので、そうなると大変です。
下の役であれば、まだそれ程活動は多くないですが、会長などになってしまうと、区役所に出向いたり、他のところとの折衝をしたりしないといけないなど、やることも沢山で大変な思いをします。

6. 年配の方が多い可能性があることを念頭に置くべし

最後に近隣の人間についてです。これは、最早運のレベルのことではありますが、昔に建てられた団地では、建てられた当初から住んでいるような人も少なくありません。そういった人達は、もう大分年配者であり、終の棲家としている人も多いです。

そういった年配者には終の棲家ということで、団地の建て替えなどにも反対します。その気持ちも私は分かります。年を召していて、建て替えの際に一度家を出ていかなくてはいけないことなど、とても大変なことですし、建て替えを行って物件価値が上がることなど、もうどうでも良いのだと思います。しかし、そこで年配者と建て替えを行いたい、ある程度若い世代などで、歪が生まれます。

また、年配者には喫煙者が多いように感じます。会社などでも若い世代の喫煙者は少なく、ある程度年齢が上の方の方が、喫煙者が多いような気がしませんか?自分が住んでいた団地でも、それは堅調で、年配者の喫煙率が高く、またベランダ喫煙などをしている為、とても気分が悪かったです。

最後に

団地が昨今流行っているということで、購入させる為に良いことばかりが書かれているように思われますが、こういったこともあるので、良く注意してから、購入・借りることを検討してみてはいかがでしょうか。

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